2年
金子果歩
PBL
(蜷川先生担当)
作品説明
まだ自分のものになっていない考え、曖昧なアイデンティティなどを「仮面」と捉えた映像作品です。自分が持っている要素のイメージに無意識に影響を受けている人の心の変化を表現しました。クライシスは、アイデンティティクライシスから取りました。
自分に疑問を持ち、崩壊させることで起こる精神世界の変化、それ対比し、見せました。
<スタッフ>
出演:有馬ひより、小楠彩月
企画:笹川和磨
撮影:金子果歩、小楠彩月
照明:金子果歩
美術:金子果歩
編集:瀬田耕輔
監督:笹川和磨
見てくださる方へ
自分のアイデンティティに悩む人もいると思いますが、そんな時、自分のことばかりを考えてしまうと、答えが見えてこないかもしれません。自分の存在は他者との差異、関係性の上で成り立っている事が殆どだと思います。そもそも完全に自分だけで完結したアイデンティティなんてものはあるのでしょうか。まぁこの疑問は置いておくとして、僕たちは生まれた時から少ないながらも何かを持っていて、何もないのだと深く嘆いている人もきっと大丈夫です。何もない所に滲んで出て、消せないものが個性ですから、本当に何もないなんてことはないはずです。とは言っても、個性の話のみに限らず、自分だけで生きていける人は稀で、様々なことを獲得していかねばなりません。となると、傷ついてでも他者と関わっていかざるを得ないんじゃないかと思います。話すことが苦手でも、それ以外にも関わり方はあって、創ること、鑑賞することなどもコミュニケーションだなと思います。応答があることを信じ、何処かに声を届けようとする人は沢山いるはずで、その声を聞き応答できるような人間、また声を発信できる人間でありたいなぁと、制作の過程で改めて思いました。 (笹川)